日本では3人に1人が高血圧といわれています。
血圧の高い状態が長く続くことによって、脳や心臓、血管などの臓器が痛み、脳卒中、心臓発作、腎不全などの全身性の病気を招きます。
収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上を持続する場合を高血圧と呼んでいます。
収縮期血圧:心臓が縮んで血液を送り出し、血管の圧力が高くなった時の血圧(高い方の数値)
拡張期血圧:心臓が拡がって血液を心臓に取り込み、血管の圧力が低くなった時の血圧(低い方の数値)
朝は起きてから1時間以内に排尿を済ませてから、1~2分座って安静にした後に、測ります。
(食事やお薬を摂る前です)
夜は就寝前に1~2分座って安静にした後に、測ります。
血圧は病院で測った値と、家庭で測った値が違う場合もあります。
血圧に不安を感じる方は、家庭で測った血圧を記録して、医師とよく相談しましょう。
診察室血圧 | 家庭血圧 | |
---|---|---|
70歳未満の成人 脳血管障害患者 (両側頸動脈狭窄や、 脳主幹動脈に閉塞なし) 冠動脈疾患患者 慢性腎臓病患者(蛋白尿陽性) 糖尿病患者 抗血栓薬服用中 |
130/80mmHg未満 | 125/75mmHg 未満 |
75歳以上の高齢者 脳血管障害患者 (両側頸動脈狭窄や 脳主幹動脈閉塞あり、 または未評価) 慢性腎臓病患者(尿蛋白陰性) |
135/85mmHg未満(目安) (75歳以上でも併存疾患により、 130/80mmHg未満 とされる場合、 忍容性があれば 130/80mmHg未満とする) |
135/85mmHg 未満 |
診察室血圧 | 家庭血圧 | |
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70歳未満の成人 脳血管障害患者 (両側頸動脈狭窄や、脳主幹動脈に閉塞なし) 冠動脈疾患患者 慢性腎臓病患者(蛋白尿陽性) 糖尿病患者 抗血栓薬服用中 |
130/80mmHg未満 | 125/75mmHg未満 |
75歳以上の高齢者 脳血管障害患者 (両側頸動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞あり、または未評価)慢性腎臓病患者(尿蛋白陰性) |
135/85mmHg未満(目安) (75歳以上でも併存疾患により、 130/80mmHg未満とされる場合、 忍容性があれば130/80mmHg未満とする) |
135/85mmHg未満 |
家庭血圧では135/85mmHg以上が高血圧とされています。
日本人の1日平均食塩摂取量は11g~12gです。(高血圧の患者様は1日6g未満が目標です。)
減塩への近道は徐々に薄味に慣れていき、 日々の生活として習慣づけることが大切です。
食事の際は食品に含まれる塩分に気を付け、食べ方を色々と工夫するなどして、塩分の摂り過ぎに注意しましょう。
肥満は、高血圧と深い関わりがあります。肥満の判定は、BMI(ボディー・マス・インデックス)という基準を用いることが多いですが、肥満が大きな危険因子であることは、多くの研究や調査で明らかになっています。とくに、皮下よりも内臓に脂肪がつく内臓肥満(上半身型肥満・リンゴ型肥満)が、血圧の上昇と関連が深く、こうした肥満者が体重を減らすと、 実際に血圧が下がるという報告があります。 その上、肥満は血圧を上げるだけでなく、肥満自体が心血管病の危険因子の一つなので、肥満していて高血圧の人は、体重を標準体重近くにすると、血圧や高脂血症、高尿酸値、血糖値なども適正値に近づく可能性が高くなります。肥満というほどではなくても、毎年少しずつ肥満に近づいている人は、今のうちに標準体重を守る生活習慣を身につけましょう。
※【BMI 】18.5未満:低体重 / 18.5以上25未満:普通体重 / 25以上:肥満
当クリニックではCTで内臓脂肪を測定可能です。
普段からからだをよく動かす習慣のある人には、肥満の人が少なく、コレステロールや中性脂肪などの血清脂質も適正で、心血管病の危険因子が少ないことが多いです。また、運動によってインスリンのはたらきが改善されるため、糖尿病になりにくくなる効果もあります。
普通、運動をしている最中には血圧は上がります。ぽかぽかと暖かくなって、頬が熱くなってくるのは、血液循環が良くなり、血流量も増しているためで、この時には血圧が上がってきます。
ところが、一般的には運動習慣のない人の血圧のほうが、運動習慣のある人にくらべて高くなっています。そして、酸素をたくさん使う運動(有酸素運動)は、長期間くり返して続けると、血圧を下げる作用があることがわかっています。
ウォーキングや軽いジョギング、ゆっくりと長い距離を泳ぐ、平らなところでのサイクリングなどを継続して行うと、長期には、高血圧の人は収縮期も拡張期も血圧が下がってきます。
「そんなに怒ると血圧が上がるよ」などとよく言われるように、情動的ストレスが、少なくとも一時的に血圧を上げることがあります。
よって、高血圧の予防には、かかったストレスはなるべく早く解消し、心身ともにリラックス状態にもっていったほうが良いです。
入浴、アロマテラピー、マッサージ、好きな音楽を聴く、好きな花を買ってくる……など、自分なりのリラックス法を見つけて実行しましょう。
また、寒さが血圧を上げることは、多くの研究や調査で明らかにされています。 季節による血圧変動を見ると冬に高くなり、心血管病による死亡率も冬が一番高いです。
そのため、高血圧の人は、冬の寒さを避ける努力をしましょう。廊下やトイレ、浴室等も十分に暖かにし、部屋ごとの温度差を少なくしましょう。
お風呂は、熱い湯を避けて長湯をせず、室温は20℃位にして、38~42℃くらいの湯に5~10分間入るにとどめた方がいいでしょう。 高血圧の人は、冷水浴やサウナは入らないようにしましょう。
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