医療用のストッキングで足首の圧迫圧が一番強く、脚の上部に行くにつれて段階的に圧迫圧が弱くなるように設計されています。これを『段階的圧迫法』と呼び、血液を心臓の方に戻しやすくするために工夫されています。
弾性ストッキングを着用すると、下肢の静脈は運動する筋肉とストッキングに挟まれるような形となるため、より静脈は筋肉に圧迫されるようになり筋肉ポンプ作用が向上します。その効果は表在静脈にも及び、下肢静脈瘤による血液逆流の減少、下肢組織血流の改善等が期待できます。
弾性ストッキングなどによる圧迫療法は、あくまでも進行防止、現状維持が目的で下肢静脈瘤そのものが治るわけではありません。
下肢静脈の循環改善のためであれば、ハイソックスタイプでも、ある程度の役割を果たすことが出来ます。硬化療法後の圧迫が目的であれば、治療部位により、大腿までのストッキングタイプやパンティストッキングタイプが選択となります。
ハイソックスタイプにも、つま先なしとつま先ありの2種類があり、着用の仕方が異なります。つま先のあるものは、踵部分の扱いにコツがありますので、下方の動画をご覧ください。
つま先なしは写真のように、フットストリップが活用出来ます。
3,700円〜8,500円(仕様により異なります。)
充分な効果を得るために、弾性ストッキングの正しい使い方を理解しましょう。
低圧迫の強さや丈の長さには色々な種類があります。
弾性ストッキングの適正は、病気の症状や程度によって異なります。
そのため弾性ストッキングを選ぶ際は、医師のアドバイスに従うことをお勧めします。
圧迫圧が強いストッキングは装着しにくいと感じる場合があります。
その場合は、まずいつも使っている普通のストッキングを装着し、その上から弾性ストッキングを履くと良いでしょう。
また皮膚が弱い人も同様にすることで、かぶれ等を防ぐことが出来ます。
さらに少し弱めの圧迫ストッキングを2枚重ねて装着するタイプのストッキングで強い圧迫感を得る方法もあります。
少し弱めの圧迫性なので、その分比較的簡単に装着できます。
2枚重ねて履くと1枚の1.7倍~2倍の圧迫圧を得ることが出来ます。
上手く履けない場合はご相談下さい。
しびれや痛みを感じたら、圧迫により血行障害が発生・悪化している可能性がありますので、
すぐに使用を中止してください。
また弾性ストッキングでかぶれることがあります。
かゆみやしびれ、痛みが出た場合は無理に履き続けないで医師に相談しましょう。
一般的に医療用の弾性ストッキングは90回洗濯しても圧迫圧は落ちないように設計されています
(装着なしで洗濯だけの場合)。
圧迫圧が弱くなると治療効果が得られませんので、使い方にもよりますが、1日おきに使用した場合でも半年を目安にして新しいものに替えてください。
また、伝線など破損した場合も同様です。
又、自分でハサミで切って使うこともやめましょう。効果的な圧迫圧が得られなくなります。
上手く履けない場合はご相談下さい。
普通のストッキングや靴下を履くように弾性ストッキングをかかとのところでたわませると、生地が伸びにくくなるため履きにくくなります。
ずり下げるのではなく弾性ストッキングを裏返すように脱いでいくと簡単に装着できます。
下肢静脈瘤・リンパ浮腫の日常ケアとして、弾性ストッキングを正しく使いましょう。
サイズ、圧迫圧は勿論ですが、綿の素材のものや二重履きタイプなど、状況で適した種類があります。当院には弾性ストッキングコンダクターの資格を持った看護師が常駐しており、相談可能です。
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